『マルチタスク』って何？

今回は、Android使いなら絶対に理解しておきたい「マルチタスク」機能と、タスク管理の方法について解説します。


いきなりですが、この「マルチタスク」って言葉、聞いたことのない方も多いと思います。
しかし、皆さんは毎日毎日、この「マルチタスク」機能を利用しています！ 絶対です!!

ざっくり「マルチタスク」という機能について書くと、「２つ以上の処理を１台のコンピュータで同時に行うこと」。
Androidでは「２つ以上のアプリを同時に実行すること」になります。

たとえば、音楽を聴きながらゲームをするときには、音楽アプリとゲームアプリが動作しています。こういうのがマルチタスクです。


ま、言葉の厳密な定義は今回はそんなに重要じゃないので、詳しい解説は割愛します。

ということで、コンピューターに欠かせないマルチタスクですが、ここでユーザーに必要となってくるのが「タスク管理」です。 
マルチタスクのおかげでいくつものアプリを同時に起動できますが、だからといって、アプリをたくさん起動するとすべての動作が遅くなってしまいます。 そのため、不必要なアプリはこまめに終了することが大切なんです。 
こういった、起動しているアプリの数を調整したりすることを「タスク管理」といいます。

ちなみに起動しているアプリの数は、少なければ少ないほどいいです。
メールなど必要なものはともかく、無駄なアプリを起動していていいことは何もありません。


さて、ここからは簡単なタスク管理の方法を２つ紹介します。
至って簡単なことなので、すぐに実践できると思います。

①アプリを終了するときは「戻る」ボタンで！

アプリを使い終わってホーム画面に戻るとき、みなさんはどうしていますか？
ホームに戻る場合は、基本的には、ホームボタンを押すか、戻るボタンを押す(連打する)かのどちらかになりますよね。

この２つの動作、どちらもホームに戻っているだけのように見えますが、タスク管理という観点から見ると全く違うものなのです。

ホームボタンは、「アプリを終了させずにホームを表示する」ボタン。
一方戻るボタンは、「動作をひとつ取り消す」→「最後まで戻るとホームにたどり着く」ボタン。
つまり、ホームボタンではアプリは終了しないのです。

ホームボタンを押してアプリから離れた場合は、ふたたびアプリを起動させると前回表示していた画面が出るはずです。アプリから離れてまた表示されるまでの間、アプリは起動しつづけています。
これがスマホの動作を重くし、電池を消費します。

アプリを完全に終了させるには、戻るボタンでホームに戻る必要があります。


②『マルチタスクメニュー』を有効活用！

①で、アプリ終了には戻るキーを使おうと書きましたが、戻るボタンを連打するのってビミョーに辛いですよね。。
また、ブラウザアプリなどは戻るボタンで終了されないこともあります。

そういうときに便利なのが、「マルチタスクメニュー」です。

※「マルチタスクメニュー」は、実はminijumboがそう名付けているだけ。本当の名前は「最近使ったアプリ」だそうです。

マルチタスクメニューは、Android4.0の標準機能です。また、SH-03Cなど一部の旧機種にも搭載されています。
ホームボタンを長押しすると、マルチタスクメニューが出てきます。

ここには、最近使ったアプリの履歴が表示されています。

この画面で、それぞれのアプリをタップするとそのアプリの画面に移動します。


残念ながら、この画面では、起動しているアプリとそうでないアプリ(ただの履歴)との区別がつきません。Medias Xなど一部の機種では「実行中」などの表示が出て見分けがつくのですが、Optimus itにはその機能はありません。
しかし、この画面でタスク管理をすることができます。

表示されているアプリを、右(or左)にスライドさせてみてください。
すると表示が消えると思います。
こうすると、アプリが起動していない場合はアプリの履歴が消去され、アプリが起動している場合はそのアプリが終了されます。
つまり、戻るボタンでアプリを終了したのと同じ結果になるのです。

これが、タスク管理の２つめの方法です。

ちなみに、画面下の「全て停止」ボタンを押すと、起動中のすべてのアプリを終了し、履歴も消すことができます。


ちなみに、①②どちらの方法でも、メールなどのサービスが完全に終了されることはありません。
アプリによっても違いますが、アプリを終了しても必要最低限の機能(たとえばメールを受信するなど)だけは動き続けます。


こんな感じで、使い終わったアプリはこまめに終了することで、スマホに必要以上の負荷がかからないようにすることができます。
皆さんもぜひ実践してみてください！